第2回OPEN TECHシンポジウムを開催しました
(テーマ:ゴム科学研究センター第2回公開講演会)

 平成29年7月20日(木)、本学のスーパーグローバル大学推進拠点は、「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル大学創成支援事業)として、平成29年度第2回OPEN TECHシンポジウムを開催し、学外者および本学学生や教職員など20名の来場がありました。

 本シンポジウムでは、キングモンクート工科大学北バンコク校よりAtitaya Tohsan(アチタヤ・トーサン)講師をお招きし、ゴム材料に関する最新情報について講演を行っていただきました。演目は“Comparative Study on Mechanical Properties of Natural Rubber Clones” (「天然ゴムクローンの機械的性質に関する比較研究」)でした。異なるヘベア天然ゴムの木から採取された天然ゴムクローンに関して、天然ゴムに含まれる糖などの非ゴム成分が、機械的特性にどのように影響を及ぼしているかについて、最新の成果を学ぶことができました。
 また、株式会社日産アークの研究員西岡麻依子氏からは、「固体NMR法を用いた高分子複合材料の解析」に関する研究成果を、研究事例を交えて発表していただきました。ポリマーを対象としたNMR測定に関しては、特に、企業が持つ最新のレベルの高い分析技術を知ることができました。

 お二人は本学の修了生であり、大学と会社で活躍されている女性研究者です。先輩・後輩というやさしい雰囲気の中、講演後の討論では質疑応答が活発に交わされました。データ解析能力は学生時代から培われるものというお話もあり、学生にとって刺激的で勇気付けられる内容となりました。

  • Atitaya Tohsan講師Atitaya Tohsan講師
  • 西岡麻依子氏西岡麻依子氏
  • 会場の様子会場の様子