環境・エネルギー教育普及プロジェクト“TeChLover”が知の拠点あいち新エネルギー教室に出展しました

 2018年8月17日(土)、本学の「学生と教員の共同プロジェクト2018」に採択されている環境・エネルギー教育普及プロジェクト“TeChLover”(旧:Kyo Tech Lab.)が知の拠点あいちの主催するこども科学教室に新エネルギー教室を出展しました。

 今回の教室は、2020年(小学生)、2021年(中学生)に導入される新学習指導要領にて注目されている、創造性教育の観点を取り入れたものとなっております。創造性教育とは、自身の考えを自由に実践し、考察等を通して良い点、悪い点を分析し、さらに改善を施していく創造性活動を教育に取り込んだものです。

 本教室では「水車」を題材として、「どのように製作すればより回転させることができるか」をテーマとしました。

 はじめに、京都工学院高校講師である貴村先生より既存の様々な発電方法について概説及び“TeChLover”があらかじめ製作した水車を用いて、水車の仕組みについて約15分の講義をしていただきました。また、製作に入る前に、京都工学院高校教諭である松田先生と“TeChLover”サブリーダーである倉橋さんより工具等の取り扱いについて注意喚起をしました。

 次に、製作時間として90分を与え、好きな場所、好きな工具、好きな材料を選び自由に製作させました。机で作業をするという勉学の常識を崩すことで、新たな発想が生まれると考えたためです。実際に床で製作する児童生徒もみられました。

 最後に、フィードバックとして今回の教室の目的を来場者にお伝えすると、「そういうことだったのか」と、本教室の趣旨を理解していただけました。従って、創造性教育に一定の理解を示していただけたものと考えます。

 このような創造性教育を取り入れた教室は“TeChLover”として初の取り組みであり、手探りの中教室運営を行ってきました。当日は、製作時間を延長するなど想定外の事象も発生しましたが、参加した児童生徒の集中が途切れることなく製作が続行できたなど、今後の教室運営に活かせる発見も多数ありました。また、アンケート結果から、「回ったことが嬉しかった」「発電の原理を知れた」「違う形でも試してみたい」等、時間内には収まりきらない児童生徒の多様なアイデアをうかがい知ることができ、本団体として、今回の教室は成功したと強く思えるものでした。

  • 教室の看板導入と講義
  • 光のふしぎ 教室風景製作風景1
  • 野菜ペーパー 教室風景製作風景2
  • 光のふしぎ 水を入れると水車の構造を学ぶ児童生徒
  • 完成品実験の様子