平成３０年１１月６日(火)、繊維科学センターは、第７回大阪地区講演会「繊維技術ネットワークによる近未来イノベーション」を、綿業会館（大阪市中央区）にて開催しました。
　この講演会は、繊維科学センターの活動を広く社会に報告するため毎年開催されているもので、大阪での開催は今回で７回目となりました。
　森迫清貴学長の挨拶で幕を開けた講演会では、本学教員による研究紹介および佐々木 園 繊維学系教授による「高輝度X線で視るバイオベースポリマー薄膜のナノ構造」と題した学術講演が行われました。
　続く基調講演では、東洋紡株式会社執行役員知的財産部・研究開発企画管理部・総合研究所統括研究開発企画管理部長の大田康雄氏、本学繊維学部繊維工学科の卒業生（昭和４８年）で元Managing Director of Toray Industries (Thailand) Co., Ltdの丁野良助氏より、それぞれ繊維技術の応用による多角化戦略及び海外繊維事業に関するお話をいただきました。
　また、今回は新しい試みとして、講演会と同時に繊維技術相談会を開催し、繊維科学センターシニアフェローが繊維関連企業からの技術相談に対応しました。センターが長年蓄積してきた繊維技術に関する知見、技術を基にしたアドバイスを行うとともに、本学教員との共同研究への発展が期待できるものとなり、産学連携の良い機会にもなりました。
　当日は、繊維関連企業を中心に学内外から１３７名の参加があり、盛況のうちに幕を閉じました。

• 開会の挨拶をする森迫学長
• 東洋紡株式会社大田氏による基調講演
• 本学卒業生丁野氏による基調講演
• 熱心に聴講する来場者