平成31年3月1日(金)午後、本学60周年記念館1階記念ホールにて、研究力強化推進事業講演会「世界の中の京都工芸繊維大学～指標から探る～」を開催しました。

　この講演会は、昨年10月の組織改組により新たに発足した研究戦略推進委員会主催のもと、本学の現在の研究力の把握及び今後の研究の質の向上を目的として、大学共同利用機関法人自然科学研究機構 研究力強化推進本部特任教授（総括URA）の小泉 周（こいずみ　あまね）氏を講師としてお招きし、行ったものです。

　小泉氏は、自らを代表とした「研究力分析指標プロジェクト」（科学研究費助成事業・特別研究促進費）において、大学の研究分野ごとの研究力の特徴を把握するための指標・手法の開発に向けた調査検討を行い、従来の『量』と『質』に加え、『厚み』という第三の指標を提案しています。この『厚み』という指標を第三の軸とすることで、研究力を立体的に分析することが可能となります。

　当日は、これらの指標に基づき、大学の研究力をより正確に把握し、研究戦略の立案に資する重要な道しるべとなる方策を、本学の状況も踏まえてご講演いただき、今後の学内での議論につなげていく大変良い機会となりました。

　参加者は、小泉氏の熱心かつ明快な講演内容に聞き入り、また質疑応答においては、大学における教育・研究のあり方などについて活発な議論が行われるなど、有意義な時間となりました。

• 自然科学研究機構　小泉 周氏
• 講演会の様子
• 質疑応答の場面