電気電子工学系 粟辻安浩教授らの研究グループは、ディジタルホログラフィーによる生細胞3次元シングルショット蛍光・位相イメージングを実証しました

 本学電気電子工学系 粟辻安浩教授らの研究グループは、神戸大学先端融合研究環の的場修教授、同大システム情報学研究科のManoj Kumar特命助教、全香玉助教、宇都宮大学の玉田洋介准教授との共同研究により、蛍光タンパク質を用いて細胞核を蛍光標識した植物細胞を用いて、ディジタルホログラフィー※1による生細胞3次元シングルショット蛍光・位相イメージングを実証しました。
 本技術は、植物幹細胞化プロセス解明への応用が期待されます。

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 ※本研究結果は、英国Nature系学術雑誌『Scientific Reports』(外部サイト)に掲載されました。

(用語解説)
※1: 光は電磁波の仲間であり、光電場は振幅と位相で記述されます。この振幅と位相を記録する技術がホログラフィーです。光波の記録には、物体を通過または反射した物体光と基準となる参照光との干渉を用いて、光強度分布を光感光性フィルムやイメージセンサーで記録します。再生時には記録時に用いた参照光を光感光性フィルムに照射することで元の物体光が再生されます。干渉強度分布をイメージセンサーで記録して、光波の伝搬計算により元の物体光を計算機で復元・再生する方法はディジタルホログラフィーと呼ばれ、3次元計測分野に用いられています。