「初代 諏訪蘇山アーカイブ化プロジェクト」展を開催しました

 京都工芸繊維大学KYOTO Design Labは、「初代 諏訪蘇山アーカイブ化プロジェクト」成果発表の場として、10月7日から11日まで「臨済宗大本山妙心寺塔頭 大雄院」で展覧会を開催しました。
 同プロジェクトは2019年10⽉より始まったもので、3Dスキャンや3Dプリントなどのデジタルファブリケーション技術を⽤いて、明治期に活躍した帝室技芸員(現在の人間国宝に相当)の陶芸家・初代諏訪蘇⼭が残した貴重な陶芸作品の⽯膏型をアーカイブ化するプロジェクトです。
 当代となる四代諏訪蘇⼭氏との協働により、デジタル技術を用いて明治期の卓越した技芸を次代に橋渡しするための技術的・質的蓄積が整ったことに加え、初代諏訪蘇山の没後百年となる2022年を前に、大変貴重なオリジナル作品とその石膏型を紹介するとともに、この制作プロセスを広く共有することで、これからのものづくり、技術継承に役立てることを目的に展覧会を開催しました。
 開催に当たっては、展示制作資金の獲得を目指すとともに、同プロジェクトで得た技術的蓄積やノウハウを広く周知する機会としてクラウドファンディングが活用されたほか、NHKで取り上げられるなど多くの関心が寄せられました。

  • 当日の様子①

    石膏型から3Dスキャンしたデータをもとに
    作成した鯉が泳ぐAR

  • 当日の様子②

    大雄院での展示の様子