本学ロボコン挑戦プロジェクトチームが「NHK学生ロボコン2023」に出場し、特別賞を受賞しました

 令和5年6月4日(日)、ABUアジア・太平洋ロボコン代表をかけた選考会が、東京都の大田区総合体育館で行われ、本学ロボコンチームForteFibre(フォルテフィブレ)が出場しました。
 NHK学生ロボコンは、日本全国の大学が参加するロボットコンテストとして1991年から始まったもので、今回は3回の事前審査を通過した22チームが出場しました。

 本大会の競技課題は“Casting Flowers over Angkor Wat”で、ユネスコ世界遺産に登録されているカンボジアのアンコールワットを舞台に見立て、カンボジアの寓話において知恵の象徴として登場するうさぎと、力強く穏やかなキャラクターとして描かれるぞうがロボットとして登場し、「輪投げゲーム」を繰り広げました。
 具体的には、うさぎロボットとぞうロボットの2台のロボットが協力して、アンコールワットエリアにある11本のポールにチームカラーのリングを投げ入れます。試合終了時に、それぞれのポールの一番上にリングを入れたチームがポールのポイントを獲得できる、というルールです。

  • 当日の様子1

    リングを射出するぞうロボット

  • 当日の様子2

    リングを回収するぞうロボット(手前)と
    うさぎロボット(奥)

 本学チームは、予選リーグで北見工業大学と早稲田大学と対戦しました。北見工業大学との1戦目では、リングの回収に時間を要し、得点することができませんでした。一方で早稲田大学との2戦目では順調に得点を重ね、一時は90点を獲得しましたが、試合終了間際に早稲田大学に逆転され、惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。
 残念ながら本大会では予選敗退となりましたが、「投てきの美しい軌道が印象的で、技術の巧を感じました」との評を受け、ローム株式会社の特別賞を受賞することができました。
 続く決勝トーナメントでは、豊橋技術科学大学が2大会連続での優勝を飾り、8月に開催される「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2023カンボジア・プノンペン大会」に日本代表として出場します。

【チーム代表 機械工学課程3年 志田葵さんのコメント】
 私たちは、NHK学生ロボコンの大会期間である、約8カ月間という学生生活における随分多くの時間を費やして、仲間と共に切磋琢磨しながらロボットを作り上げてきました。そうして完成したロボットで全国大会に出場できたことを誇りに思っています。ありったけのロマンを詰めた私たちのロボットで、会場を、全国を、湧かせて魅せたかったのですが、本番では思うようにロボットを動かせず予選敗退となってしまいました。とても悔しい思いです。決勝進出はかないませんでしたが、ローム株式会社様には特別賞という形で評価をしていただき大変光栄です。最後に、助力応援していただいた多くの皆様方に心から感謝を申し上げます。

【指導教員 機械工学系 東善之助教のコメント】
 皆様に多大なご支援・ご声援をいただき、お陰様で特別賞を受賞することができました。心よりお礼申し上げます。今年は前々日から続いた悪天候による到着の遅れから十分な整備ができない状態での試合となり、残念ながら決勝トーナメントに進出できませんでした。試合では特徴的な機構である堀を越える橋渡し機構や、特別賞でも評価された射出機構の動作を見せることができたものの、動作の安定性を確保できなかった点が非常に悔やまれます。この経験を活かして、次年度の勝利のために一層精進してまいります。

  • 当日の様3

    ローム株式会社より「特別賞」を受賞

  • 当日の様子4

    試合終了後、チーム全員での記念撮影

※テレビ放映について
 大会の模様は、以下のとおりテレビ放映が予定されています。学生たちが知恵を絞って製作したロボットによる熱戦をぜひご覧ください。  
NHK総合テレビ:令和5年7月17日(月・祝) 午前10:05~