制作:山野英之(本学卒業生)
繭になぞらえて12:7の比率で「0(ゼロ)」を形作り、1・2・7を組み合わせて構成。本学の母体である蚕業から、工学、工芸へと展開され、融合していく過程を表現しています。
記念事業として記念式典や関連企画事業を実施します。詳細は随時更新していきます。
京都工芸繊維大学は、1899年設立の京都蚕業講習所と1902年設立の京都高等工藝学校を前身として、1949年に新制大学として設置され、2019年に開学120周年、大学創立70周年を迎えます。
本学は、設立以来、日本伝統文化の源である京都の風土の中で、知と美と技を探求する独自の学風を築きあげ、学問、芸術、文化、産業に貢献する幾多の人材を輩出してきました。
近年では、国立大学法人化から国立大学改革の加速化の流れを受け、グローバル機能強化、地域創生拠点の設置、重点研究分野の拠点化など、大学の総力を挙げて様々な改革に取り組んできました。さらには、第3期中期目標期間を迎え、大学の強み・特色を全面に押し出し、学問分野の枠を超えた、全学横断的な教育研究展開に取り組んでいます。
現在、世界は新たな産業変革が起こっており、第4次産業革命により、新たな社会変革がもたらされると言われています。
第4次産業革命によりもたらされる技術革新や社会変革は、大学を始めとする研究機関のみならず、産業界や自治体も巻き込んだ産学官連携により生み出されるものです。またその実現には、イノベーション創出とその実装までのプロセスが循環するエコシステムの構築が必要不可欠です。
本学は小規模単科大学でありますが、様々な社会課題に対応できる幅広い専門分野を有しています。その環境を活かし、社会ニーズに根ざした分野横断型の新たな博士人材育成プログラム「Design-centric Engineering Program(dCEP)」を産学協働で展開します。
それは、本学の強み・特色である工学各分野の設計論(材料、分子、デバイス、回路、システム、建築等の設計論)の接続、材料からシステムやサービスに至る価値連鎖によって、未来社会基盤の創成に有効な新たな工学の体系化と構造化を実現するものであり、卓越した人材の育成と社会に役立つイノベーションの創出を目指します。
開学120周年、大学創立70周年の節目に京都工芸繊維大学は、これまでの改革の成果を生み出すステージに上がります。また、この先起こりうるさらなる社会変革に対応するべく、不断の改革を推し進め、未来志向の教育研究を展開します。
国立大学法人京都工芸繊維大学長
森 迫 清 貴
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和楽庵サイバーハウス化プロジェクト発表
※内容は変更になる場合があります。
※出席登録はこちら(締切:2019年6月20日(木))
京都市左京区の南禅寺塔頭跡にあった歴史的建造物「和楽庵」の洋館部分を本学松ヶ崎キャンパスに移築します。 和楽庵の洋館部分は本学の前身校である京都高等工芸学校 図案科教授であった武田五一先生が設計したものです。現在は解体されていますが、平成25年に本学への移築が決定し、設計が行われ、着工に向けた準備を進めてきました。
このたび、本学が開学120周年、大学創立70周年を迎えるに当たり、記念事業として、この建造物が持つ文化的価値を保ちつつ、本学が有する建築、繊維、情報、電子、機械工学、材料化学等のテクノロジーを適用した「スマートハウス」として再建する、本学でしか実現できない「伝統文化と科学技術が融合」した挑戦的プロジェクトを実施いたします。
【活用方法】
本施設は、幅広い分野が融合している本学の特色を集約するシンボルとして位置づけ、異分野交流の拠点として連携機関、OB・OGにも開放し、シンポジウム、ワークショップ、レセプションの開催等、大学内外の様々な教育研究行事に広く活用されることを意図しております。
京都工芸繊維大学の知名度を向上させるため、大学PR映像を制作するなど、Web媒体を通じて世界に向けたブランディング展開を図ります。
学生の活躍
教育研究環境の強化
京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校で、明治35年(1902)の開校時からデザイン教育の教材として収集したアール・ヌーヴォー期のポスターや美術工芸品などの貴重な作品を一堂に集めてご覧いただきます。
本学で教鞭をとられた二人の建築家、岸和郎氏と田原幸夫氏をお招きし、京都という都市に対してどう臨んできたか/いくかについてご講演いただきます。京都のこれからをどのように構想していくか、ともに考える機会となることを期待しています。
色彩の魔術師と称された、イラストレーター・絵本作家の永田萠氏をお招きし、彩りを作り出す創造力の根源についてご講演いただきます。創作意欲や色彩感性から他者に共感できる感性を持つ大切さについて考える機会となることを期待しています。
本学の開学120周年、創立70周年記念事業にご理解、ご支援をいただける方からのご寄附を受け付けております。
詳細は基金事業ページをご覧ください。