KYOTO Design Lab[D-lab]は、2017年12月20日[水]から2018年2月4日[日]25日[日]まで、D-labで滞在制作をおこなった2人のデザイナーによる作品を紹介するプロジェクト展「アサ・アシュア+マルセル・ヘルマー」を開催します。
イスラエルに生まれ、ロンドンを拠点に活動するアサ・アシュア氏は、付加製造の活用におけるパイオニアであり、D-labの2017年度デザイナー・イン・レジデンスを務めました。彼のプロジェクトは、京都工芸繊維大学のバイオベースマテリアル学専攻、高分子機能工学課程、D-labデジタルファブリケーションスタッフとのコラボレーションで進行されました。プロジェクトの目的は、プロダクトや建築の形態における構造的・材料的な特性を最適化するための方法を見つけることにありました。アシュア氏は自然界における竹の幾何学的成長パターンを研究し、製造可能な3D構造に変換しました。彼は、3Dプリンティングプロセスの限界を考慮しつつ、竹の微細な内部構造から着想を得て、3D構造の成長アルゴリズムを作成しました。ギャラリーには、数多くの3Dプリンティングによるプロトタイプと、最終的に制作されたSTEMチェアが展示されています。
英国王立芸術学院デザイン・インタラクションを修了したコミュニケーションデザイナー、インタラクションデザイナーのマルセル・ヘルマー氏は、D-labの2016年度デザイン・アソシエイトを務めました。彼の科学教育デザインプロジェクトは、医学的・生物学的研究における科学的ツールとしてのショウジョウバエの、性質と価値を伝えるための新しい方法を見つけることに焦点を置いていました。 彼は、京都工芸繊維大学の応用生物学系の山口政光教授、吉田英樹助教、同大学ショウジョウバエ遺伝資源センターの高野敏行教授らとともに滞在制作を進めました。
ぜひご来場ください。