京都工芸繊維大学大学院では、京都市のご協力も得て、2014年度から情報工学専攻とデザイン学専攻共通の科目として「ソーシャルインタラクションデザイン」を開講しています。この科目は、後学期を通して、情報工学、デザイン学やデザイン経営工学それぞれを専攻する学生がグループを組み、互いの知見を活かして身近な社会的課題を社会とのインタラクションによって解決する持続性のある仕組みなどをデザインすることを目指しています。
これまでも、その成果は、ソーシャルイノベーションなどに興味を持つ人達などにも開放すべく、大学内で学外者も参加できる形式で最終報告会を開催してきました。
今年度は、株式会社 ワコールが、学びを通じて女性の好奇心を満たし、美しいかたち、美しい生き方、美しい関係をみらいに向けて紡いでいく場所を目指して京都駅そばに開設された「ワコールスタディホール京都」で、同ホールのご協力も得て、最終報告会を兼ねた研究会を開催させていただきます。報告会の概要は、下記の通りです。市民の方々だけでなく、報道機関の方々にも公開させていただきます。
なお、この研究会は、京都工芸繊維大学の地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+事業)の一環として開催いたします。
詳細は広報用チラシをご覧下さい。
≪大学院修士課程「ソーシャルインタラクションデザイン」について」≫
[対象]
大学院博士前期(修士)課程 情報工学専攻、デザイン学専攻およびデザイン経営工学専攻
[授業期間]
秋学期(2017年9月27日~2018年1月31日)の 15週、各2校時(180分)
[受講者数]
13名
[授業の目的・概要]
本講義では、社会における人と人との関係性を支援、あるいは新たに発展させるインタラクションをデザインするために、必要となる手法を実践的に修得する。具体的には、「地域活性化」「若者、大学」「高齢化社会」「防災等安全・安心」「外国人観光客等増加」などの身近な社会的テーマについて、社会に潜在する需要や可能性(availability)を実感するためにフィールドスタディ等による調査を実施し、それをもとに具体的な問題領域を決定する。そして、社会的なインタラクションに関連する新しい情報工学技術を学びつつ、デザインプロセスの節目ごとに外部有識者を交えたアドバイスや評価を受けながら、継続可能性(sustainability)を持った問題解決に向けたインタラクション手法/システムの創発を目指す。