「認知的インタラクションデザイン学」公開講義2021

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 情報工学専攻では、2015年度より、インタラクションデザイン学コースを設置し、そこでの授業として「認知的インタラクションデザイン学」を開講しています。本講義は公開講義として実施し、学内外からどなたでもご参加いただくことができます(参加費無料)。
 今年度はオンライン開講となり、リアルタイム型の講義のみ聴講いただけます。その他の講義については、講義資料のうち公開可能なものを後日公開する予定です。
京都工芸繊維大学 情報工学専攻 インタラクションデザイン学コース Webサイト

お問い合わせ先
聴講希望の方は、オンライン参加の方法について下記までお問い合わせください。
情報工学・人間科学系 担当教員
E-mail:cid[at]hi.is.kit.ac.jp (※[at]を@に変換してください)
日時
2021年6月21日(月)10:30-12:00
講師
小森 政嗣(大阪電気通信大学情報通信工学部・教授)
題目
好ましさはどこから来るのか?感性とインタラクションデザイン
概要
“Beauty is in the eye of the beholder”(美は見る人の目の中に宿る)ということわざがある。感性には一貫した原理やルールは無いというのがこれの意味するところである。しかし、これまでの多くの心理学的研究は、無自覚的に行われる「よさ」の判断の背景にはいくつかの原理があることを示してきた。そのなかから代表的な、処理流暢性、新奇性、生得的な好き嫌い、時間的パタン、文化差の要因を解説する。また発表者が取り組んできた、感性判断からデザイン(e.g.、かわいい形)を生成する研究を紹介する。
日時
2021年7月12日(月) 14:40-16:10
講師
堀川 友慈(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部・研究主任)
題目
脳とAIの融合による脳情報デコーディング
概要
深層ニューラルネットワークなど近年の人工知能(AI)技術の発展に伴い、神経科学においてもこれらのAI技術を用いた新たな研究アプローチが盛んになってきている。本講演では、ヒトの脳活動から知覚・心的内容に関する情報を解読する脳情報デコーディング研究に関して、最新のAI技術を活用したいくつかの研究について解説する。