本学の特色ある取り組みを紹介します。
工芸科学部及び大学院工芸科学研究科では、国際的工科系高度専門技術者「TECH LEADER(テック リーダー)」の育成を目指しています。
TECH LEADERとは、工学の基礎的知識・技能に基づいてリーダーシップを発揮し、さまざまな社会的プロジェクトを成功に導くことができる人材です。
本学は、TECH LEADERの育成のために、「専門力」「リーダーシップ」「外国語運用能力」「個の確立」の4つを工繊コンピテンシーとして位置づけ、それらを確実に高めることのできる教育プログラムを、工芸科学部6課程、大学院工芸科学研究科 博士前期課程14専攻、博士後期課程8専攻のすべてにおいて構築しています。
「3×3(スリー・バイ・スリー)」とは、「学士4-修士2-博士3」の学年構造を実質的に「学士3-修士3-博士3」に変更した本学の教育プログラム・システムです。学部から博士前期課程までの6年間を一体として捉え、さらにその後の博士後期課程3年間を見据えて構築したカリキュラムとなっています。本学の学部から大学院への進学率は70%を超えており、この高い大学院進学率があるからこそ、6年一貫のシームレスな教育プログラムが実現しました。
3×3(スリー・バイ・スリー)概念図
学部1年~学部3年
学部1年次からTECH LEADERの素養を身につけるためのカリキュラムを構築しています。具体的には、学部3年次までに各課程の専門科目、幅広い教養と高い倫理性を身につけられる教養科目、英語鍛え上げプログラム、そしてPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)を取り入れた科目を履修することにより、TECH LEADERに必要な4つの技能「専門力」「リーダーシップ」「外国語運用能力」「個の確立」を確実に身につけることができます。
学部4年~修士2年
学部4年次を修士0年次とみなして博士前期課程に組み込み、実質3年間の博士前期課程を構成しています。学部4年次では、卒業研究・卒業プロジェクトに取り組みつつ、大学院科目の先行履修が可能なため、修士での学生生活に時間的なゆとりが生まれます。その時間を利用して、海外留学やインターンシップ、さらには専門分野の探究など自身の興味・関心やキャリア形成に沿った活動を主体的に選択し、充実した学生生活を送ることができます。
本学大学院は1年を4学期に分けるクォーター制を採用しており、より長期間あるいは複数のプログラムに参加できるチャンスがあります。
また、学部4年次から大学院進学後を見据えた研究テーマに着手できるため、3年間じっくり研究に向き合い、研究分野の理解をより深めることが可能となります。
このように充実した3年間を過ごすことにより、学部3年間で修得した能力をさらに向上させることができます。
博士1年~博士3年
博士後期課程では、それまでに培った能力を活かして専門性を探究することにより、さらに高い専門力を身につけることができます。
AGORA(アゴラ)とは、ギリシャ語で「広場」を意味する言葉です。
「KYOTO AGORA」は、本学のさまざまな研究分野の教員が一堂に会し、実際に顔を合わせて議論を重ねる本学独自の異分野融合の取り組みです。本学は、KYOTO AGORAの活動を通して、教員の交流・協働を促進し、一人の研究者では成し得ない数々のイノベーションを創発し、その先の社会実装まで実現することを目指しています。
本学教員の注目研究を毎月紹介しています。ぜひご覧ください。