文部科学省「大学の国際化促進フォーラム」支援シンポジウム 「英語スピーキングテストを日常授業に取り入れる:理論と実践」を開催しました

 2023年12月17日(日)、京都工芸繊維大学 60周年記念館において、文部科学省「大学の国際化促進フォーラム」支援シンポジウム 「英語スピーキングテストを日常授業に取り入れる:理論と実践」を開催しました。シンポジウムには大学教員をはじめ、中学・高校の教員やテスト事業者、学習塾関係者など69名の方々にご参加いただきました。

 開会挨拶では、本学学長である森迫 清貴氏が本学でのスーパーグローバル大学創生支援事業 (SGU事業) における英語の取り組みについて述べました。その後の趣旨説明では、神澤 克徳氏(京都工芸繊維大学 基盤科学系 准教授)が本学で開発・実施してきたKIT Speaking Testの歩みについて紹介しました。

 第1部の基調講演では、澤木 泰代氏(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)が、言語テストの妥当性研究の立場から、英語テストの質の検証、および、教育現場におけるスピーキングテストの質の向上について示唆に富む内容が提供されました。

 第2部の横展開プロジェクトの成果報告では、森 真幸氏(京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 助教)による独自開発したスピーキングテストアプリの紹介の後、大学の国際化促進フォーラムに参加する連携大学から、細越 響子氏(京都府立大学 文学部 准教授)、鍋井 理沙氏(東海大学 情報通信学部 准教授)、中村 弘子氏(公立鳥取環境大学 人間形成教育センター 准教授)、尾崎 秀夫氏(創価大学 文学部 准教授)が登壇し、各大学での具体的な実践例が紹介されました。

 第3部のパネルディスカッションでは、鈴木駿吾氏(早稲田大学 次席研究員/京都工芸繊維大学 プログラム・コーディネーター)と光永悠彦氏(名古屋大学 大学院教育発達科学研究科 准教授)による話題提供の後、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、日常授業へのスピーキングテストの取り入れ方に関する有益な情報が共有されました。オーディエンスからもたくさんの質問やコメントが寄せられ、活発な議論が行われました。

 閉会挨拶では、本学副学長・国際センター長である亀井 加恵子氏が自身の研究室での留学生とのエピソードを交えつつ、シンポジウムの参加者にお礼を述べ、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。

 参加者からのアンケートでは、続編となるシンポジウムの開催を希望する声もあり、「英語スピーキングテストの教育実践」というトピックへの関心の高さが窺えました。文部科学省が支援する、SGU事業および大学の国際化促進フォーラムプロジェクトは2023年度で終了しますが、京都工芸繊維大学では、今後もプロジェクトで得た知見を生かし、日本の英語教育に貢献できる研究成果や技術を提供してまいります。また皆さまとお会いできる日を楽しみにしております。

  • 開会挨拶

  • 澤木先生基調講演

  • パネルディスカッション

  • パネルディスカッション

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